HANNA– Author –
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ジャン=バティスト・パテルの雅宴画『イタリア喜劇の役者たちの集い』
一見、アントワーヌ・ヴァトーの絵画のような雅宴画。ヴァトーの弟子だった画家パテルの作品ですが、師匠と同じように役者たちの姿を描いています。 『イタリア喜劇の役... -
新古典主義とロマン主義の融合『エステルの化粧』(シャセリオー作)
新古典主義の巨匠アングルに学びながらロマン派のドラクロワの色彩に惹かれる、早熟の天才テオドール・シャセリオー。旧約聖書の『エステル記』から、色香漂うエステル... -
ナイショのしぐさのキューピッド(ファルコネ作)
可愛らしい姿で、唇の上に指を当て、「内緒だよ」と言っているようなファルコネ作のキューピッド(クピド)像。無邪気に見えないその笑顔の話です。 『クピド』( L'Amo... -
眠れるニンフに近づく精霊『ニンフとサテュロス(ユピテルとアンティオぺー)』(ヴァトー作)解説
18世紀ロココ絵画の先駆けとなったアントワーヌ・ヴァトー。今回は小説の表紙に使われた神話画『ニンフとサテュロス(ユピテルとアンティオぺー)』です。 『ニンフとサ... -
森の中で休憩中『ディアナの水浴』(ブーシェ作)解説
森の中でくつろぐふたりの女性。ひとりは狩りの女神ディアナです。印象派の巨匠ルノワールはこの絵が大好きでした。 『ディアナの水浴』( Diane sortant du bain ) 1... -
ルーヴル美術館にある『ポンパドゥール侯爵夫人』の肖像(ブーシェ作)解説
ポンパドゥール侯爵夫人の肖像といえば、アルテ・ピナコテークにあるブーシェの肖像画やルーヴルにあるラ・トゥールの肖像画を思い起こしますよね。今回はそれらよりも... -
天球儀に手を触れる『天文学者』(フェルメール作)解説
17世紀オランダの天文学者の書斎には、天球儀、アストロラ―ベ、星座早見表などが置かれています。 『天文学者』( L’Astronome ) 1668年 ヨハネス・フェルメール ル... -
素描『イザベラ・デステの肖像』(レオナルド・ダ・ヴィンチ作)解説
ルーヴル美術館を代表する名画『モナ・リザ』のモデルではないかといわれた一人、ルネサンスの才媛イザベラ・デステ。嫁ぎ先のマントヴァの格上げに貢献したイザベラの... -
優雅な屋外の食事風景『狩の食事』(ド・トロワ作)解説
優雅な衣装を身に着けた貴族男女の絵で知られるジャン=フランソワ・ド・トロワ。フォンテーヌブロー宮の、ルイ15世の食堂を飾った『狩の食事』をどうぞ。 『狩の食事』... -
現れた聖母に驚く聖ルカ『聖ルカと聖カタリナの聖母』(カラッチ作)解説
バロック期に活躍したアンニ―バレ・カラッチの『聖ルカと聖カタリナの聖母』。聖カタリナと似たポーズを取る『聖マルガリータ』、その他ルーヴル美術館の収蔵品数点を掲...